アクセサリーの中でもつい増えてしまいがちなファッションリング。
シンプルに一本だけ身に着けるのも素敵ですが、挑戦したいのがリングの重ね着け。
ただ、いまいち重ね方がわからない、とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はファッションリングの重ね着けについて。
地金の質感やデザイン別のリングコーデのヒントをお届けします。
リングの重ね着けはなぜ難しい?
ネックレスの重ね着けであれば、チェーンの長さを変えたりなど、ある程度法則性があるように感じますよね。
しかし、リングの重ね着けとなると、途端にハードルが上がってしまう。
そう感じてしまうのはなぜでしょうか。
リングのデザインにばらつきがある
改めて宝石箱の中身を見た時に
主張が強いデザインばかり、または 持っているリングのデザインテイストにばらつきがあるようだと、
それぞれを組み合わせるのが難しく感じます。
リングのデザインを構成するのは、おもに『素材』や『色、仕上げ、石留め、形状』ですが、
重ね着けをするなら、まずは『形状』を合わせてあげるのがおすすめです。
たとえばまっすぐのラインが美しい 「一文字リング」。
幅や色の違う一文字を重ねて動きを出すのも良いですが、定番の組み合わせなら「パヴェリング」を。
石が留まっていることによって生まれる存在感が、同じリング幅、素材であっても
重ね着けを華やかに見せてくれます。
何本重ねて良いかわからない
一本の指 、 左右それぞれに、何本までリングを着けるものなのか?
その点でお悩みの方も多いですよね。
しかし、指の長さや手の形は人によって異なるため、何本までという決まりはありません。
一旦装着したいと思うリングをいくつか着けてから、引き算で全身のバランスを整えてあげると良いでしょう。
手元だけをチェックするのではなく、全身を鏡でチェックするとバランスが取りやすいですよ。
しかし、いくらリングの重ねる本数に制限がないとしても、関節が曲がらなくなるまで着けるのはNG。
「指がむくんでリングが取れない!」 といったことにもつながります。
結婚指輪とファッションリングの重ね着けが難しい
マリッジとエンゲージリングの重ね着けはバランスが取れているけれど、ファッションリングとの組み合わせが難しい。
そんな風に、なんだかバランスが取れないとお悩みなら、『素材』や『造り』を結婚指輪に合わせてみてください。
結婚指輪との重ね着けが難しいと感じる理由のひとつに、『造り』の違いが挙げられます。
特にラフな造りのファッションリングだとカジュアルな印象になるため、反対側の手につけるなど工夫が必要です。
リングの重ね着け3つのコツ
リングコーデのお悩みと解決方法のヒントを述べてきましたが、ここでは基本の3つのコツをご紹介します。
地金の色や質感を意識する
重ね着けの基本は、『地金』や『質感』を合わせること。
色や仕上げが似たリングを合わせると、デザインや幅が違っても統一感のあるコーデに。
少しずつ慣れてきたら素材違いのリングを重ねて、動きを出してみましょう。
ゴールドといってもYG、WG、PGと種類があり、また同じYGでもK18かK10かによって
色味が異なります。
その場合、鏡面には同じ鏡面仕上げ、マットならマット仕上げで揃えて。
異なる地金、質感でも重ね着けに奥行きが生まれますが、その際には『リング幅』を揃えるなど、
何かの要素を合わせること を意識すると良いでしょう。
色石は縦横の比率に注目
色石リング同士の重ね着けは大きさのバランスがポイント。
同じ大きさの色石ではなく、サイズの異なる色石を合わせると軽やかな印象になります。
基本は大きい方を基準として、その縦横の比率内に収まるサイズを選ぶのがおすすめ。
重厚感やしっかり感をもたせたいなら、同じ大きさの色石を合わせるのも良いですが、その際には他の指はあけてすっきり見せてくださいね。
ファセットカットとカボションカットのように、同じ大きさでもカットが異なるなら印象が違うので新鮮に映ります。
柔らかい印象にまとめたいならカーブがあるラウンドやオーバル、ペアシェイプ。
シャープに見せたいならバゲットやスクエアなど、 印象 ごとにまとめるのも良いですね。
指同士の間隔に注意
最後は指同士の間隔に注目。
全部の指に少しずつというのも華やかですが、着けない指を残すことでこなれ感を演出できます。
特に中央の三本の指はどれかを抜くことですっきりとした印象に。
隣り合う指に着ける際には、厚みのないリングを選ぶと動きの邪魔になりづらくおすすめです。
指の可動域が広い親指、サイドに空きがある人差し指はボリューム感のあるリングを楽しみやすいなど、指ごとに適したデザインで選ぶのも良いですね。
リングコーデはこれが正解!というものはなく、個性に合わせて作り上げていくもの。
『自分の指はどんな形か』
『どう見せたいのか』
それを意識するだけで、自分に似合うリングコーデのヒントが見えてくるはずです。
ぜひ全身を鏡でチェックしながら、あなただけのリングコーデ作りを楽しんでくださいね。
ライター:ニシナエリカ